褒め過ぎないこと

 お世辞を言われて悪い気のする人はいませんから、ホストも客の容姿や性格を褒めることがあります。しかし度が過ぎると却って嫌われてしまうこともあります。例えば、スタイルを褒めてばかりいると、セクハラと受け止められることもあります。十分仲良くなった客に対してであれば、お世辞も悪くないのですが、初めて来店した客に対しても同様に褒めてばかりいると、失敗する可能性があるのです。
 会話の潤滑油とも言える相槌についても、注意を要します。相槌は決して「はい」だけではありません。「はい」は確かに誠実な印象を与えるものですが、一般社会でもよく耳にする言葉であり、非日常的な世界を求めて来店している客にとっては、耳障りな言葉でもあるのです。もちろん「はい」と答える必要のある場面もあるでしょうが、相槌にも変化をつける工夫が求められます。そこでお勧めするのは、オウム返しというテクニックです。客の言ったことを繰り返すことで、真剣に聞いていることをアピールすると共に、次の展開を促す効果があります。これは言語学的、心理学的にも妥当な会話術で、会話のリズムが順調になり、話し手である客の満足度も向上します。例を挙げましょう。客が「先日旅行して~に行ってきた」と話しかけてきたとしましょう。そうすると、「そうなんだ、~に行ってきたのか」と返答すれば良いのです。単純なテクニックだと思われるかもしれませんが、その効果は小さくありません。
 聞く時の体勢ですが、全身を客に向けるようなイメージで聞くことに集中します。人は真剣に相手の話を聞こうとする時、耳だけを向けることはありません。必ず聞きやすいように姿勢を整えるはずです。ホストもいい加減な体勢で会話に臨むと、客に見透かされてしまいます。

Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です