ホストクラブの起源

次に、大まかなホストクラブの歴史を確認しましょう。

ホストクラブの起源は、ダンスホールです。ダンスホールは1950年代にブームとなった、社交ダンスの場です。社交ダンスは、男女のペアで行います。同性であっても、恋愛的なパートナーであることが多いです。しかし、そうしたパートナーのいない女性は、ダンスホールで踊ることができませんでした。そこで生まれたのが、指名されてダンスのレッスン相手をするダンス講師という存在です。ダンス講師が、ホストの原型であると言えます。

1965年にオープンした東京駅近くの「ナイト東京」というダンスホールが、ホストクラブのスタートであるとされています。ナイト東京には、ダンスフロアーとともに、広いサロンスペース(ソファに座って飲食できるスペース)があり、女性客はダンス講師との踊りを楽しんだ後、チップを払えば、ダンス講師と飲食を楽しむことができるというシステムが導入されました。

このダンスの後の飲食と接待、という部分を純粋培養して独立させたのが、ホストクラブであるといえます。

このころのホストは女性に奉仕する存在であり、収入が今と比べるととても低かったのです。ダンスの講師の延長であり、基本給、時給といったものはありませんでした。

それでいて、もはやダンスを教えるという名義はなく、純粋に飲食時の接待で女性を楽しませなければなりません。最初期のホストは、容姿の良さと会話や振る舞いといったタレント性を求められる上に、実力次第で収入が決まるので、厳しい生存競争が行われており、生き残るのは一握りの才能のある者たちのみでした。